コンピューター制御KAFO

C-Brace

コンピュータ―制御長下肢装具C-Brace

新時代の幕開け

世界初!コンピューター制御KAFO用膝継手

オットーボックは従来から使われている長下肢装具を変えたいと、ずっと挑戦していました。

ほとんどの場合、古くから固定膝継手が使われてきました。固定膝継手は膝を固定し歩行するので膝崩れを起こさずに歩行できます。
しかしその機能は、ロック・ロック解除のみ。その際に起きる危険や身体への負担は、歩行するために無視せざるをえませんでした。

そしてC-Braceは、世界で初めてコンピューター制御KAFO用膝継手として誕生しました。

複合センサーがユーザーの歩行を瞬時に検知し、その情報で油圧シリンダーが膝関節の動きをコントロールします。膝を曲げて滑らかな歩行が可能になり、ユーザーの身体の負担を軽減。

さらに搭載されている油圧シリンダーにより、ゆっくり座り動作や階段を交互に下りるなど、可能な動作が増え活動の幅が大きく広がります。
ハイキングに行ったり、街でのショッピングを楽しんだり、すぐに疲れてしまって今まで敬遠していたことを可能にします。

ユーザー動画

ユーザー動画

実際にC-Braceを使用しているユーザー様の、歩行の様子やインタビュー動画をご覧いだだけます。

"Walking Again" 脊損から歩行を獲得

事故により脊髄損傷となったユーザー様のインタビュー。

コンピューター制御で膝の動きを制御するC-Braceとの出会いにより、立位・移動能力が大幅に向上。長距離歩行を再獲得されました。
進化は続き、生活の幅が広がっています。

脊髄損傷
2023年よりC-Braceを装着

受傷から9年、今では子供達とどこへでも行ける

業務中の事故で脊髄を損傷。不全麻痺と診断され痙性を抑える治療を受けながら、車いす中心の生活が続きました。

ある日、インターネットでC-Braceの存在を知りました。
「ひざ関節の動きが制御できれば、自分も歩けるかもしれない」そう思い、挑戦する決意をしました。

そして受傷から9年後、C-Braceでの歩行を獲得。
今では子供達と一緒に出掛ける時間が何よりの楽しみです。

脊髄損傷不全麻痺
2022年よりC-Braceを装着
 
 

適応

適応となりうるのは?

基本的な対象者は、
・下肢の筋力が弱く「膝のコントロールが難しい」方
・歩行することが困難な方

またC-Braceを活用して歩行するためには、「長下肢装具を自身で振る」必要があります。
そのために下記のような身体的条件が必要となります。
☆ 体幹の筋力がしっかりしている
☆ 脚を振り出せる程度の股関節の筋力がある
☆ 股関節の筋力の代わりに、腰などを使い脚を振り出せる
☆ 痙性がない、あっても微弱

〇 膝の屈曲拘縮 :10° 以下
〇 膝の内外反変形:10° 以下
〇 体重 :125kg 以下
〇 脚長差:15㎝ 以下

適応疾患例
- 脊髄損傷
- ポリオ・PPS
- 末梢神経損傷による筋力低下など
その他適応になる疾患もあります。

C-Braceでできること

C-Braceでできること

C-Braceは歩行の全てをコンピューターで制御する、長下肢装具用の膝継手です。

複数のセンサーから得られた情報を集約し、ユーザーがどういう動きをしているかを瞬時に判断し、油圧シリンダーに指令を伝達することで、滑らかな歩行を実現しています。
  
油圧シリンダーの働きで、ユーザーは 『油圧抵抗』 を伴う+αの動きが可能になります。
 
 

膝を曲げて滑らかな歩行

C-Braceは、膝がしっかり伸びていること、大腿部が前方へ傾いてきたこと、そして前方へ動いていることなどの歩行の動きを検知して遊脚相へ切替わります(膝が曲がります)。

路面環境に関わらず、また歩行速度に関わらず、センサーの機能によって切り替えのタイミングを的確に制御します。

歩行において膝が曲がるメリットは非常に大きく、伸びあがる・ぶん回すといった代償運動が減少することで、身体への負担軽減が期待できます。
C-Braceは、より楽に、そして安全な歩行を可能にする長下肢装具用の膝継手です。

C-Brace_23_o_JA-JP
C-Brace_23_o_JA-JP
内部構造

内部構造

C-Braceの内部構造をご紹介します

安全で滑らかな歩行、そして+αの動きを可能にするのは、本体内部のセンサーと油圧シリンダーの働きによるものです。
各センサーより、1秒間に100回の頻度で集められた情報をもとに、油圧シリンダーが制御されます。この油圧シリンダーが膝関節の動きの制動を担っています。

    C-Braceの頭脳 センサーとマイクルプロセッサー

    ①本体内部
    ・各種センサー:油圧センサー、加速度センサー、膝角度センサー
    ・マイクロプロセッサー
    ・バッテリー

    ②電源ボタン

    ③バッテリー残量のインディケータ

    ④Blutooth

    ⑤充電口

    C-Brace_08_o_JA-JP

    油圧シリンダー搭載

    ユーザーの状況をマイクロプロセッサーが判断し、油圧シリンダーの抵抗値を調整しています。

    ✓ 遊脚相へ切替える(膝を曲げる)ために油圧抵抗を下げる
    ✓ 座る動作のために油圧抵抗を適度な値に調整する
    ✓ 立位を保つために曲がる方向へロックする
    など、1秒間に100回の頻度でセンサーが情報を集めています。

    センサーと油圧シリンダーの働きにより、膝折れを防ぎ、階段を交互に降りたり、坂道を滑らかに歩いたり、装具に荷重をかけながら座る動作が可能になります。
     
    この適度な油圧抵抗を伴いながら膝を曲げられる機能を『イールディング機能』といいます。

    C-Brace_07_o_JA-JP

    充電について

    1回の充電でおおよそ2日間の使用が可能です。
    使用可能時間は、使用状態によって大きく異なりますので、必ず毎日充電を行ってください

    〈充電がなくなった場合〉
    複数回の警告(ビープ音とバイブレーション)の後、自動的にセーフティーモードに切り替わります。

    〈セーフティーモード〉
    油圧抵抗が、膝折れしにくいが、なんとか座れるぐらいの状態に切替わります。
    事前に、担当義肢装具士と確認してください。

    ユーザーにとって何より防ぎたいのは「膝折れ」。もしもの場合でも、センサーの働きで油圧抵抗が自動的に制御されるため安心です。

    C-Brace_14_o_JA-JP
ダウンロード

C-Braceカタログ

取扱説明書

興味のある方

興味のある方

C-Braceに興味のある方は、担当の医療機関または義肢装具士にご相談ください。

☆オットーボックへのお問合せ
 → 『お問合せフォーム』

☆C-Braceの取扱いが可能な義肢装具製作施設
  → 『C-Braceライセンス先』

☆お近くの義肢装具製作施設の検索
 → 『全国の義肢装具製作施設』(テクノエイド補装具製作業者情報システム)

 
【補足】
補装具は、医師の診断の元に使用される方の症状や体にあわせて処方され製作されます。
そのためオットーボックの装具製品をご利用の場合、医師の診断の元、全国の義肢装具製作施設より購入が可能です。

関連情報

関連情報

C-brace_26_o_JA-JP

C-Brace 動画