


E-MAGアクティブ
E-MAGアクティブの特徴
膝を曲げて歩けるKAFO
E-MAGアクティブの大きな特徴は、遊脚期においてロック解除し、膝を曲げて歩けるということです。
一般的に多く普及している固定膝継手は、膝折れを起こさないため安全ということができます。
しかしながら、遊脚期に足をすらないように、麻痺肢の『分回し歩行』や非麻痺側肢の『伸びあがり』など代償運動を伴い歩く必要があります。
膝を曲げながら歩くことで、身体への負担軽減が期待できます。
E-MAGアクティブはコンパクトサイズ、遊脚期へ切替わる仕組みがシンプルで分かりやすい点も特徴の1つです。
歩行の特徴
内蔵されているセンサーにより遊脚相のタイミングを検知しロックを解除、ユーザーがそのまま脚を振り出すことで膝を曲げながら遊脚期を迎えることができます。
振り出された脚が伸展位になり立脚期に入る際は、再度ロックがかかります。
【遊脚期で膝屈曲が発生する条件】:①前方への傾き、②膝の完全伸展
【プリロック機能】:遊脚後期に膝関節屈曲15度以下になった時点でロックがかかります。完全伸展前に接地しても膝折れを防ぐことがでます。

E-MAGアクティブの構造
E-MAG膝継手本体とコントローラー、バッテリーで構成され、それぞれをケーブルで接続します。
【膝継手】
・通常歩行モードとフリーモードへの切替えを行える
・プリロックの制御を行う
・ウェッジにより固定するウェッジロック
【コントローラー】
・膝継手のロック/アンロックを制御する
・必ず大腿部の外側に設置する
【バッテリー】
・満充電で5,000歩が目安(ロック解除が5,000回)

調整
Tボタン:テストモード
1回長押して起動します。
E-MAGアクティブの機能を体験することができます。
遊脚期で膝が曲がる条件を満たすと、音が鳴ります。リハビリ段階でも有効です。
Aボタン:オートキャリブレーション
1回長押して起動します。
装着者それぞれの歩行パターンをE-MAGアクティブのコントローラーに認識させるために行います。最初の5歩は膝は曲がりません。
<注意>
先のとがった安全ピンなどでは押さないでください。

操作
Bボタン:ロック(継続的)
ダブルクリックするとロックします。
不整路面を歩く時など、安全性を上げたい場合に使用します。遊脚期でも膝は曲がらずロック膝の状態になります。ロックがかかると音でお知らせします。
再度ダブルクリックすると通常モードに戻ります。
Cボタン:アンロック(一時的)
ダブルクリックするとロックが解除されフリーになります。
いすに座る時など一時的にロック解除を意図的に行う際に使用します。音でのお知らせはありません。
立位を取るなど、完全伸展すると再びロックされます。

ラミネーション仕様
【特徴】
・デザインの多様性
・強度のカスタマイズが可能
・片側支柱での製作が可能(体重85kgまで)
*完成後の調整は難しくなるため、テスト装具を製作してフィッティング確認してからの製作をお勧めします。
ラミネーション手順
オットーボックスタンダードのKAFO(長下肢装具)製作マニュアルのラミネーション手順です。
4部作で採型方法から紹介している手順書です。 KAFO製作1~3のマニュアルは「装具の製作マニュアル」ページをご覧ください。
KAFOの製作 4:本装具の製作
プラスチックモールド仕様
【特徴】
・製作後の調整がしやすい
・デザインが自由
【製作時の注意点】
・シェルにはコルゲーションまたは、半月材を支柱に取り付ける
・必ず両側支柱で製作する
・対応できる足継手は17LA3Nユニラテラル アンクル ジョイントのみ
製作動画
配線チュートリアル
E-MAGアクティブを組み立てる際の配線チュートリアル動画です。
カバー製作の後の配線をする際には、製品付属の取扱説明書と併せてご覧ください。
E-MAGアクティブを組み立てる際の配線チュートリアル動画です。
カバー製作の後の配線をする際には、製品付属の取扱説明書と併せてご覧ください。
カバーの製作
E-MAGアクティブはバッテリーとコントローラーを搭載しているKAFOです。
取り付けるために必要なカバーを熱可塑性プラスチックで製作する方法をご紹介します。
E-MAGアクティブはバッテリーとコントローラーを搭載しているKAFOです。
取り付けるために必要なカバーを熱可塑性プラスチックで製作する方法をご紹介します。
取扱手引書
リハ施設向け勉強会
E-MAGアクティブを知っていただくために、オットーボックではE-MAGアクティブの勉強会を提案しています。
・E-MAGアクティブの機能を知りたい
・対象ユーザーについて詳しく知りたい
・実際の症例を知りたい
また、実際にE-MAGアクティブを試したいユーザーがいる場合、弊社スタッフがサポートします。
下記のリンクにその旨を記載してお申込みください。